パフリング

バイオリンのエッジを飾る二本の線「パフリング」

描いているの?と聞かれることも多いですが、実際には彫り込んであります。

象嵌細工というやつです。

パフリングの役割は大きく二つ。

一つは衝撃や乾燥による割れからバイオリンを守る役割。

もう一つは装飾。見た目も美しくなくてはいけません。

溝を彫ります。

パフリングの幅や位置はモデルによっても異なりますが、バイオリンの場合一般的に位置はエッジから4mm。幅は1~1.2㎜です。

溝が荒いと見た目への影響に直結するので慎重に。特にC部角の部分は腕の見せ所です。

補強としての強度を十分にするためには溝の深さも重要です。2mmの深さを保って彫っていきます。

フジイさんはバイオリン作りでどの作業が好き??ランキングの上位にランクインされる作業です。

パフリング材を曲げて位置を決めます。

今回は黒い部分を薄く削り、シャープなイメージにします。

パフリングで一番気を遣うのはやはりC部の角の部分。イタリア語で「Punta(プンタ)」と呼ばれる部分です。

この部分は作者やモデルによって形が様々ですが、今回はストラディヴァリモデルを基にしているので「美しく」入れることを目指します。

例えばこれがデルジェスモデルだと敢えて荒々しく作ったりします。

黒白黒をぴったり合わせることは大前提。全体のシルエットや角の先の長さ、繊細さまで調整します。

ビシッと決まった時の爽快感は何挺作っても変わりません。

接着をしたらフルーティング(伊:Sguscia)という溝を彫ります。

このフルーティングに使う丸ノミのカーブや深さによって板全体のアーチにも影響があります。

私は割と浅めなスタイルです。

フルーティングを彫って初めてパフリングが上手く入ったかどうかが分かります。

ここからいよいよバイオリンらしい形になっていきます。

大樹バイオリン工房 / Liuteria Oki

東京都 多摩市 聖蹟桜ヶ丘のバイオリン工房です。 イタリア、クレモナで修業を積んでまいりました。 バイオリン・ヴィオラ・チェロの注文製作・修理・毛替え・調整・販売・レンタルなど 弦楽器に関する様々なご要望にお応えいたします。

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