バイオリン弓"E.デルフラー"
ドイツの老舗弓メーカー、デルフラー。
四世代に渡り弓製作者として培われた伝統と実績。研鑽を重ねた一族の歴史が、ジャーマン・ボウの伝統を確かに継承し、発展させ続けています。
初代ダニエル・デルフラーが弓製作を始めたのは1940年頃。以来、息子のエギディウス、孫のギュンターとウォルフガングが伝統を守り続け、世界中の弦楽器製作家から信頼を集めるようになりました。現在は第四世代にあたるギュンターの息子ローランド、ウォルフガングの息子アンドレアスが伝統を継承、さらに現代の最新の技術や知見を取り入れ、日々進化するメーカーとして今後益々の活躍が期待されています。
アンドレアス・デルフラーは、父ウォルフガングの下で幼い頃より弓製作の家業に親しみ、ミッテンヴァルトの製作学校に入学、その後さらにマルクノイキルヘンの製作学校において弓製作技術を磨き上げ、マイスターの称号を獲得しました。また、幼い頃よりフランクフルト・ミュージックメッセなどで世界各国のメーカーやディーラーと交流を重ね、洗練されたデザインセンスや高い製作精度を求める現代の弓製作のトレンドについて理解を深めてきました。
この作品は2025年にイタリアはクレモナで開催された弦楽器の見本市「Mondomusica」のために製作された限定モデルです。毎年世界中から様々なメーカーが集まり最新の作品を展示する一大イベントのために作られた、デルフラーの威信をかけた一本と言えるでしょう。
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