継ぎネック
チェロの継ぎネックです。
継ぎネック(伊:Innesto)は、楽器の渦巻、ペグボックスはオリジナルを残して、ネック部分を新しく作り直す修理です。
古い楽器などで、ネック部分が著しく摩耗していたり、そもそもの寸法に問題がある場合に行います。
弦の張力に耐えられるよう、強く接着するために、接着面積を最大限増やすように考えられています。
ペグボックスを斜めに切り込むようにして、新しい材を隙間なく合わせます。
接着したらペグボックスを改めて成型していきます。
ニスをリタッチ。
横板の雰囲気に合わせて、斑や汚れなどを足しながら仕上げていきます。
基本的に1600~700年代に製作された楽器には、バロック楽器からモダン仕様に直すために、この修理が施されています。
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